学生時代から全くモテなかった自分


身長も低いしイケメンではない
そんな自分に気になる女の子がいても声をかける勇気なんてなかった


周りで当たり前のように交際する男女


どんなやり取りで付き合うようになるんだろう?
この子のどこを好きになった?
どんな流れでセックスするの?


付き合うという事に縁の無い自分には疑問だらけでとても遠くに感じた




当サイトを開設して1年
出会い系を始めて2年が経ったこの機会に更新しようと思ったたごさくの過去の話です







二十歳を過ぎて働きはじめると
職場は男ばかりで学生の時以上に出会いはない


いつまでも受け身ではいられないと感じた俺が出会い求めた場所


それはSNSだった


今は出会いアプリが主流だけど、当時ネットではSNSで出会いを求めるのが流行ってた




mixi、モバゲー、GREE、大集合NEO、ポケゲー




このSNSは出会えるとか規制がゆるいからアドレス交換できるとか情報が飛び交っていた


スクールカーストという言葉があるが、SNSもスクールカーストならぬSNSカーストみたいなものがあった



やはり可愛い女の子がチヤホヤされ、イケメンがもてはやされる


「ガイアが俺にもっと輝けと囁いている」
メンズナックルに出てきそうなギャル男たちの方が受けがいいような風潮もあった




リアルでモテない俺はSNSでもやっぱり下位の下位
友達もやっとこさ十数人…

そんな中とあるSNSで知り合った女の子がいた


真里子 18歳
大学一年生で音大生



俺が友達申請して承認してくれた数少ない女の子


写真は某テクノ系グループの一人にソックリで黒髪で清楚系


ネット界も女は売り手市場

可愛いこは500~600人友達がいることも多かったが、真里子は100人前後で友達もちゃんと選んでる気がして好感を持った


SNSの日記に彼女が大学の生活の事や友達との事が更新されていく
俺は彼女の日記を見るのが楽しみだった


そして日記に時々コメントをした時に彼女が返信をしてくれた時はとても嬉しかった


そんなやり取りを繰り返す中で真里子の事をどんどん好きになっていった


会ったこともないのに






知り合って2、3ヶ月経ったころ彼女に会うチャンスが訪れた


もうすぐ演奏会があるから時間があったら観に来てくださいと日記の更新があった


しめたと思った
彼女と会ってみたい気持ちがあってもそれを伝える勇気はないし、拒否されるのが怖かった


一対一で会うのが駄目でも客の一人として行けば大丈夫だろう


勇気を出して真里子に演奏会に観に行きたい旨をSNSのメッセージで伝えた


彼女から返信があり
お礼とアドレスを送って欲しいと書かれていた


自分の携帯のアドレスを書いてメッセージを返すと
真里子からメールがあった

fromには彼女の携帯のアドレスが書かれてある


俺は喜んだ
携帯のアドレスを交換できた事で関係が大きく前進したような気がしたから


数通のメールのやり取りで演奏会の詳細や最寄り駅など彼女は律儀に教えてくれた
彼女の事をさらに好きになった




「終演後、挨拶に伺いますのでロビーで待っててください」とも




それからはそんなにメールのやり取りをする事もなく日々が過ぎていった


演奏会の当日になった


俺は彼女に会えるワクワク感ともし直接会って幻滅されるんじゃないかという不安が入り交じっていた


最寄り駅から歩き、会場に到着


演奏会のチケットは受付に預けてあるので当日受け取ってくださいと連絡が来ている


俺は受付に自分の名前を伝えると係の人が該当する封筒を見つけた


封筒には彼女が書いたと思われる字で俺の名前が書いてある
女の子らしい可愛い字体にとても微笑ましくなった


公演の会場に入り席につく

会場は広く、舞台上に演奏に使用する高そうな楽器が置いてあった


住む世界が違うな…
こんな広い会場で演奏する人たちに劣等感を感じた


開演時間になると舞台上に人がわらわら出てきて指揮者の合図とともに演奏が始まった


思った以上に人が多い
メールで彼女の当日の服装と演奏する楽器を教えてもらっていたのでそれを便りに彼女を探す


まもなくすると
真里子を見つけた


白いワンピースを着て楽器を弾いている


思った通りの可愛いさ


写真でしか見たことなかった彼女は演奏している姿も魅力的だった


俺は演奏する曲についてはよく分からなかったが、輝いている彼女の事をずっと見ていた


演奏会が終わった


会場から出てロビーに出る
真里子には挨拶に伺うので待っててとメールをもらっているが、俺はすごく悩んだ


彼女の声を聞いてみたい、話してみたいという気持ちはあるのに


自信がない
彼女に会うのが怖い
チビでハゲでダサい自分を彼女が見たら幻滅されてしまうかもしれない



ロビーに人が溢れてきて、演奏を披露したメンバーも出てきた…


悩みに悩んだ俺は








会場から逃げた


受付の人に今日の演奏が素晴らしかった旨を書いた手紙を彼女に渡してくれと頼んで


すごく情けなかったが限界だった


自分の家に着くくらいに彼女からメールが届いた


「今日はありがとうございました!お会いできなくて残念でしたが、嬉しかったです(*^-^*)」


はぁ…と溜め息が出た






それからメールのやり取りもなく時間が経った頃、彼女は大学が忙しくなった事もあってSNSを辞めると日記を更新した


とても寂しかった
彼女が遠くに行ってしまうように感じた




このままもやもやしたまま終わってしまうのは嫌だ…

俺は彼女に自分の気持ちを伝える決意をした




これで返信が無かったらしょうがない
彼女にメールで今までのお礼と自分自身の気持ちを伝えた




しかし時間が経っても




彼女からは返信はなかった




真里子とのやり取りは終わった


彼女と俺は住む世界が違う
この結果自体はしょうがないと思ったが、演奏会の時に真里子と話せなかった事が唯一の心残りだった


俺がチビでハゲでダサい男じゃなかったら…
あの時勇気があれば…




俺の人生はコンプレックスとの闘いだった